言葉の海を揺蕩って

社会人大学生やってます。

いつだってNovember

 デスクトップの背景画像がお気に入りで、何年も同じものを使っています。

カレンダー付きの画像なのですが、変えないのでずっと11月です(笑)

 

 

 最近、シャーロック・ホームズシリーズにハマっています。


きっかけといえるかわかりませんが、アニメ『憂国のモリアーティ』を観ていまして……。

moriarty-anime.com


そういえば、ホームズが積みっぱなしだったこと思いだして読み始めたところ、ハマりました。

 存在は知っているけど、手を出してこなかった作品って数え切れないほどあるのですが、ホームズもそのひとつでした。

 

 積んであったのは、『シャーロック・ホームズの冒険延原謙訳(新潮文庫

 

 毎晩、寝る前にひとつのお話を読むのが楽しくて楽しくて。

読み終わる頃には、軽くホームズロスになりかけていました。

冒険の解説に、読む順番が書かれていたので、それを参考に読み進めています。

 

 いま読んでいるのは、『シャーロック・ホームズの思い出』

 

 その前に読んだ、『四つの署名』の解説で気になったことがありまして……。それはワトスンは3回結婚していたという話。
そういうのを見ると探したくなるものです(笑)
シリーズ制覇したらさがしてみようかな。

 ワトスンの負傷の位置が変わっていたり、作者の意図したものなのかは不明ですが、事件とは関係ない部分で「なぜだろう?」と想像する余白があるから惹かれているのかな……。

 ぴったりきっちりしたスキのない作品よりも、いい意味でのズレだったり、不完全さだったり、曖昧さがある作品に惹かれます。

 

 高校生の時に宮沢賢治にものすごくハマっていて、「将来は宮沢賢治を研究する人になりたい!」と思っていました。
個人的に賢治作品の魅力のひとつだと思う部分が、「不完全さ」で、
読んでいる途中に突如現れる、「空白」とか「原稿ナシ」みたいな文字にものすごく興奮していました(笑)

「なんだろう?」「なにがあったんだろう?」を想像できる余白って、好奇心とか探究心をくすぐるものだと思うのです。

 

 とっくにどこかで言われていることですが、
今の時代って、検索すればとりあえずなにかにヒットするし、
想像力をふくらませる力は、自分でどうにかしないと育たないものなのかもしれませんね。

 なので、「余白」を感じる作品って尊いなと思います。

 

 さて、ホームズに話をもどしましょう。
友人に、「ホームズおもしろい」と話したところ、彼女もホームズを読もうとしているらしいことが判明。
ただ、いろんな出版社から出ているものだから、どこのものを読むか迷っているとのこと。
たしかに、訳で印象が違いますものね。
自分が購入した時は、何も考えていませんでした(笑)
気になったので、ネットで試し読み。便利な時代ですね。
当たり前でしょうが、読み比べてみると結構印象が変わるものだなと。

 個人的に気になっているのは、河出さんのホームズ。
いろんな出版社さんを読み比べするのは、さぞかし楽しいだろうなあ。

 

 ホームズを読み始めて、シャーロキアンという言葉も覚えたのですが、ハマる理由がわかる気がします。
 いまは、読み終わる度に毎回軽いホームズロスになりかけて、次の作品に手を出して気を紛らわしている状態です(笑)

シリーズを制覇してしまったら、一体どうなっていってしまうのでしょうか。

 

 でも、いまはそんなことは気にせずに、たっぷりとホームズワールドを楽しみたいと思います!

 

 ではでは!