言葉の海を揺蕩って

社会人大学生やってます。

異人たちとの夏

 こんばんは。

 

 友人から教えてもらったホラー映画を観ました。

 

それがこちら。

異人たちとの夏

 

 ホラーを見ておいて言うのもアレですが、わたしはホラー苦手です(笑)

小説はいいけど映像がだめです。

でも、なぜか去年の夏あたりからホラー映画を観たいという気持ちになって、2本くらい観たのですが、どうやら平気なホラーと平気じゃないホラーがあることがわかりました。

 

 苦手な部類のホラーは観たくない。

だけど、ホラー映画は観たい。

ということを友人に話したら、2作品ほど教えてもらえました。

そのうちのひとつが、今回観た『異人たちとの夏』です。

 

 異人=亡くなった方、なのですね。

 

 人の形をした人ならざるものに心をとらわれてしまった主人公が、まぼろしの幸福に窒息していく様子が描かれています。

 

 12歳のときに亡くなった父親が目の前に現れ、さらには母親まで一緒にいる。

不思議な再開をはたしてから、主人公は足しげく両親の住むアパートに通うようになります。

でも、主人公が通っているとき、実際はアパートはなかったんでしたっけ……?

まず、両親が異人。

写真にも写らない。

でも、他の人にも見えている。

というか、アパートが取り壊されたのはいつだったっけかな。

少し、マヨヒガっぽいですね。

 

 そして、同じマンションに住む女性も異人でした。

彼女がなぜ死を選んだのか、わたしにはよく分かりませんでした。

肩が見えるような格好で、男性の部屋にシャンパン持って押しかけるくらいなので、ちょっと関わるのを避けたいタイプだなと個人的には思ってしまいましたが、それができてしまうほど孤独だったのかなあ。

その日に決行しているあたり、彼女なりのSOSだったのかもしれません。

異人が恋人ってなかなかですね。

 

 主人公は、なぜ短期間のうちに異人と強く関わるようになったのでしょう。

 

女性の死と父親と再開。どちらが先だったか。

異人に会うことが、さらに別の異人を引き寄せる呼び水になったのでしょうか。

 

 両親からは純粋な幸福。

 一方、彼女と共有する幸福には危うさがあったように思います。

 

 別れ方も、両親とは穏やかに。

彼女とは、なかなかハードな別れ。

 

 死人に引きずり込まれそうになるすんでのところで、主人公は助けられるのですが、助けが来なかったら……と思うと少しゾワッとします。

あと、助けに来てくれた人が鍛えててよかったなと(笑)

筋トレ万歳ですね(笑)

 

 憑き物が取れた主人公は、生きていくことを選択します。

 彼の精神を蝕んでいたのは一体……。

 

 全部幻だったと思いたいのですが、両親と食事をしたときのお箸を持って帰ってきているんですよね。

これもマヨヒガっぽい。マヨヒガのものを持ち帰ると幸運がやってくる云々って読んだことがあります。

でもこれ、持ち帰ったのはすき焼き屋さんのお箸だしなあ。

でも、そのお箸が主人公の身を守る役目を果たしたのならば、その後の展開になんとなく納得できる感じがします。

 

 これは、お盆の時期に観たいなと思いました。

 

 離婚と仕事で心がすり減りすぎて、良からぬものに捕らわれてしまったのでしょうか。

 

 ホラーですが、ホラーが苦手な方でも楽しめる作品だなと思いました。

 

 

 それと、一番最初に思ったこと。

携帯電話がでかい(笑)

知識としては知っていましたが、当時の物として映像でみると結構インパクトがありますね。

当時はあんなの持って歩いていたんですね。固定電話の子機より大きい。

 

 古い作品をみると、当時に思いを馳せることもできるので面白いですね。

 

 久しぶりに更新しましたが、また気が向いたときに書いていきたいなと思っています。

 ではでは!